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c0209909_22171280.jpg昨日は大広間のステルス襖が立てられる鴨居が取り付けられ、逆さジャッキの準備が進みましたが、今日はいよいよ取り付け作業です。
吊束(つりずか)にはホゾにボルトが通る縦穴が開けられ、横穴にはボルトを受けるネジ金具も装着されました。

桧の吊束は心材ですが節もなくとても綺麗です、鴨居を引っ張り上げる実用ですが、大広間を飾るアクセントでもあるからです。

c0209909_22171928.jpg吊束の細工は終了、準備万端で違いアリ桟で鴨居をガッチリホールドします。

こうした仕口によって、見えるところには一本も釘やビスを使わず、しかも後付けで重力に負けない揚力を保ち続けるのです。

c0209909_22172641.jpgアリ桟の中を少しずつ、添え木を当て金づちで叩きながら移動させ、梁に空けたホゾ穴にピッタシ納まりました。
横穴のネジ金具を2階からのボルトがカミ合うように微調整され、おもむろに携帯電話を出して電話の様子・・・

c0209909_22173364.jpg2階では山田監督が右手に1m以上有るボルト、左手に携帯電話を持ち床に這いつくばって何やらひそひそ話です。
どうも、1階で作業中の野口棟梁とホゾ穴・横穴・金具・梁が一直線になるよう、穴を覗きながら携帯電話で細部の打合せのようでした。

c0209909_22174056.jpg穴を覗かせてもらうと、なるほど1m先のホゾ穴がまっすぐ確認出来ました。

まるで、惑星直列のようで、たいしたものです。

c0209909_22174757.jpgすべての穴が真っ直ぐ揃ったところで、ボルトを差込ネジ金具に締め込んでいきます。

c0209909_22265850.jpg1階では棟梁が吊束の横穴を覗きながら、ボルトとネジ金具ナット部分に塩梅よく合わさっていくところを山田監督に実況中継されていました。

c0209909_2227649.jpgボルトは横穴を突っ切り、吊束のホゾが梁と2cmゆとりを持ったところで完成。
これで将来、4間の鴨居が下がって、ステルス襖の動きが鈍ったときは、2階からトルクレンチでクリクリとボルトを回せば問題解決するでしょう。

下がってもジャッキUpでなく2階から引っ張り上げる逆ジャッキ、正尊寺庫裡自慢の大広間、襖が消える不思議な鴨居、将来の保険付で完成しました。

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by shoson | 2010-09-16 16:15 | アイデア | Comments(0)

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