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c0209909_1748431.jpg松野お大工さん、2階の座敷造作が終わってからは、大広間横の一間廊下天井の刻みに入っていました。
廊下天井の竿は猿の顔に似た面取りでサルボーと呼ぶそうです。サルボボは飛騨のお土産ですが、似た発音なので紛らわしいですがサルボー(猿棒)は竿天井でも一段ハイクラスの造作だそうです。

c0209909_17481139.jpg一間廊下は14mばかりあり、杉材の廻り子(まわりこ)は30㎝間隔で彫られるサルの顔、けっこうな数で大変そうでした。

c0209909_17481974.jpgサル顔の彫りが完成し、廊下窓枠上に取り付けられます。
さすがに廊下です、廻り子は一重です。

c0209909_17482720.jpg廻り子が付けられましたが、25㎝の通し柱は廻り子が付かず、柱に直接サル顔が彫り込まれ、サル棒が斜めに取り付けられていきました。
サル棒は既製品で杉の積層材に木目が貼り付けられた物で、松野さんも少し淋しそうでしたが、ここまで無垢材を求めるのは無理です。

c0209909_17483468.jpg柾目の天井板をサルボーの間にピッタシ納めるのはなかなか難しいようで、お大工さんから悶絶に似た唸り声が聞こえていました。
普通の目透かし天井とは技術的に雲泥の差があるようで、匠の技の栄える部分です。

c0209909_17484137.jpgお大工さんは板に指跡が(特に柾目は跡が残りやすいとのこと))付かないよう、手袋をはめての作業ですが、細かな釘を打つ時は手袋履きでは不都合です、いちいち脱いだり履いたり、これまた手間のかかることですが、完成後数十年先まで見越して責任ある施工です。

c0209909_1748516.jpg天井板が落ちてこないように特殊な金物で桟に吊り下げられます。

c0209909_17485972.jpg敷目釘という変わった金物、永年のお大工さん達の経験と改良によって生まれた金物でしょう。




天井板の透目の隙間に3㎜ずつ左右に隙間を作り、サルボーを繋ぎのワンクッション、お手間入りですが表廊下はチョッと洒落た斜め天井に仕上がっていきます。

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by shoson | 2010-10-13 13:46 | 工事 | Comments(0)

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