平成28年5月22日 正尊寺初参式準備正尊寺初参式の目玉は赤ちゃんの手形を取ることです。
今年は22名の申込、極厚の奉書紙に名前や生年月日、両親など住職によって書かれます。
今年はちょうど
法縁廟の工事が始まり、その様子の見える1階会議室での揮毫となりました。
余所見をしながらも、書き損ないよう慎重に、半日かかっての仕事となりました。
今年の受式者の親を見ると、かつて赤ちゃんとして初参式を受けた人が6名もいました。
早速AmazonでB5額を注文し当日午前に届いた額に手形を入れ、返却することにしました。
この6名には封筒に入れ手形額をサプライズな記念品だと言って渡すことになりました。
平成元年、住職就任して始めた初参式、はやその子が親になってまた来てくれる、続ける事の大切さを感じました。
本堂準備記念品やお花、記念写真を撮るために緋毛氈も出して、晴れやかな写真が撮れるように設営完了です。
赤ちゃん22名、保護者家族を入れると100人位が集まられるだろうと、試行錯誤しながら外陣の参詣者席設営に頭を悩ませます。
受付開始開式30分前の午後1時には赤ちゃんを抱いた家族がボチボチ集まってこられます。
手形に書かれた名前など間違いないか確認をしてもらい、手形コーナーに誘導します。
手形押し 手形コーナーでは仏教婦人会の三役の方々がお手伝いにきてもらえ、赤ちゃんの手形を上手に押してもらえます。
身体の自由を奪われ、手を無理くりパーにさせられる赤ちゃんは大泣きです。
本堂の中が今日ばかりは念仏に代わって赤ちゃんの泣き声が響き渡ります。
手形を取ると流れ作業で、手に付いた朱肉を洗い流します。
お水にポットのお湯を足しぬるま湯にして、ハンドソープで綺麗に洗います。
ここでも赤ちゃんは泣き叫んでいます。
記念写真手形を取ったら、それを持って記念写真を撮ります。
すぐ見られるポラロイド写真と、フォトブック用のデジタル写真を撮ります。
赤ちゃんがカメラの方を向くように、ピコピコ光る鳴り物で気を引きます。
こうして家族全員がカメラの方を向いた良い写真が撮ります。
ご本尊はシンクロストロボを焚き、輝いて見えるのが肝です。
勤行住職は色衣に着替え皆さん一緒に讃仏偈
(さんぶつげ)のお勤めをします。
サプライズで自分の手形もらったパパ、小学校の日曜学校以来の本堂でのお勤めでしょう。
初参式はこうした若者と、一緒にお勤めできるのが嬉しい行事です。
法話初参式の法話は難しい、なるだけ短く簡潔に・・・受け念仏ではなく、泣き声があちこちから上がり、焦りまくりのお話です。
ご消息拝読前門様の初参式へのご消息を御文章代わりに拝読します。
拝読中、背後から赤ちゃんに襲われもするのはご愛敬でした。
本堂向拝看板何とも味気ない看板、もう少し工夫をして賑やかにしたいものです。
特に、看板後ろがいかにも淋しい・・・・
向拝
(ごはい)から写真を撮ると何とも絵にならない、
次回への課題忘れないようにしてblogに載せておきました。
お焼香手形受付番号順に一人ひとり紹介しながら、親子でお焼香をしてもらいます。
長い長い流転を重ね、このたび阿弥陀様の法を聞ける境涯に誕生した慶びのお参りです。
合掌礼拝の大切な瞬間を逃さないように左右二台のカメラで連写します。
集合写真 全員がお焼香をして、閉式となります。
そこから一気に集合写真が撮れるスタジオへと衣替え。
まず3台の発泡スチロールステージが運びこまれます。
長椅子を脚立代わりに使い、5層の雛壇を作ります。
100名近くの集合写真を撮るには大変です。
集合写真カメラマンは大変です。
お寺のカメラだけでなく、たくさんのスマホを預かりシャッターを切りますが・・・・なかにはスタンバイになり、暗証番号の画面になってしまうのです。
今回総勢91名での集合写真、パソコンで加工しデジタルプリント屋さんに注文しました。フォトブックと一緒に暫くしたらお届けいたします。解散会場を賑やかに飾っていた花かごはそのままお土産になります。
皆さん好きな色のお花を持って本堂を出て行かれます。
義援金募金熊本大震災で大きな被害を受けた熊本のお寺の再建を助ける募金をお願いしました。
今回の募金額は
8,400円
のご協力があり、花まつり真宗講座の分と合わせてご本山を通し現地に送らせてもらいます。
午後1時45分今年は人数も多く1時間では収まりませんでしたが、新緑鮮やかな初夏を思わせる絶好の初参式日より、記念品いっぱい持って帰って行かれました。