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c0209909_10554082.jpg今年の梅雨は雨が少なく高温になっています。
そのせいか、先月中頃から大広間のフスマの滑りが悪く、スムーズな開閉に支障をきたすようになりました。

c0209909_10554954.jpgよく見ると、部屋のまんなか辺では鴨居とフスマの隙間が無くなっています。
7.2m継ぎ目のない無垢鴨居の中心が下がってきたようです。
施工段階から織り込み済みの現象、さっそくアイデア施行の出番です。

c0209909_1056145.jpg2階お座敷の畳を上げると『鴨居の逆ジャッキ』秘密のボルト出現が出現します。
設計士さんは既製の鴨居あげ金具(鴨居サポート)を勧めましたが、上げ下げ自由1ミリ以下での微調整が出来るようにと、棟梁に無理強いしたアイデアです。

c0209909_1056935.jpgタイヤ交換用の十字レンチの登場ですが、空回りしているかのようになんの抵抗もなく回ります。
携帯電話で広間から状況を聞くと「ユルユルになりました!」との報告、さらに微調整です。

c0209909_10561984.jpg秘密のボルトはお座敷となりの納戸の中にもあり、それも微調整簡単でした。

結果、たいそうな十字レンチ要りません、モンキースパナ程度で充分調整ができることが解りました。

c0209909_10562914.jpgわずか数分の作業、片手ですぅーっとフスマが動き、廊下の向こうへ格納できるステルス襖が復活しました。


by shoson | 2013-07-01 10:57 | レポート | Comments(0)

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c0209909_6315418.jpg完成受渡後すぐに事務仕事が出来るように「タカサゴ事務器」屋さんへは新しくリースするコピー複合機と輪転機を搬入しておくようにお願いしてありました。
まずはシャープのコピー複合機がやってきましたが事務室は2階、さすがにピアノ移動屋さんも手揚げでは辛そう、アイデアウインチの初仕事となりました。

c0209909_632262.jpgエレベーター室の踏み天井を開け、ワイヤーを降ろします。
山田監督も参戦し1坪あるEV室も満員、カメラマンの坊守が入るスペースはなかったようでです。

c0209909_632104.jpgシングル掛で125キロokのウインチ、100キロ近くあるコピー機を唸りながら上げていきました。

c0209909_6321849.jpg2階部分へ上がりきったら、踏み天井を閉め、何事もなかったように二階の廊下へと動いていきました。
まだまだ初仕事で要領が悪かったようですが、これからの引越には強力な助っ人となることでしょう。


by shoson | 2010-12-06 10:30 | アイテム | Comments(0)

c0209909_7194429.jpgお大工さんと左官屋さんが終わると、電気と建具屋さんが出番のようです。
そろそろ玄関ホールの紙芝居舞台風額縁床の間に入れる絵画の準備をしなければならず、今日は姉の遺作絵画搬入となりました。

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c0209909_720016.jpg万所道場は一昨年亡くなった住職の姉が堂守をしながら、併設したアトリエで絵画制作に打ち込んでいた所で、今日はそこで報恩講が勤まりました。
お勤めお斎の後、道場関係者にも手伝って貰い150号の大作をレンタしたアルミバンに積み込みました。

c0209909_720103.jpg山仕事で鍛えた男集、船頭多くして漕ぎ手少なしの大騒動だったようです。

c0209909_7201719.jpg住職はお通夜などで立ち会えませんでしたが、レンタカー返却制限時間ギリギリ一杯で、岐阜市岩崎の万所道場から建設中の庫裡大広間に7枚の絵が運び込まれました。


by shoson | 2010-11-23 18:18 | 準備 | Comments(0)

c0209909_17234343.jpg玄関吹き抜け2階窓の格子の取り付けが始まりました。
屋根には松田・藤阪お大工さんが地下足袋とヘルメットの安全確保姿で待機、下からは山田監督がトラックのユニックを使い組み立てられた格子を運んでいきます。

c0209909_17235273.jpgユニックのアームを上手に使い窓枠に格子がビス止めされます。
お大工さんが壁面を造作する時に、あれほど釘やビスの頭が見えないように作業して来られたのに、格子はビス丸見えです。
それを訝しんでいると監督さんが、窓を外さなければならない時、格子が簡単に外せるようビスは埋め込まないと説明、納得したことでした。

c0209909_1723596.jpg格子は外と中では全然景色が違います。
中からはそれほど視界を遮ることなく見えイイ感じです。

外側からは中を見にくくするだけでなく、台風などの風雨でも雨戸代わりになり、見場も上がりました。
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c0209909_17241550.jpg正尊寺庫裏の木部施工図は全て辻監督が手書きで書かれます。
玄関の絵画はめ込み床の間の施工図を見ながら、山本お大工さんが材料を刻んでいかれます。

c0209909_17242283.jpg50㎝の積層板に7本のミゾを彫りますが、ミゾ掘りマシーンもさすがにこれだけの幅に対応したアームはありません、苦労しながらの加工のようでした。

c0209909_17242973.jpg辻監督の施工図通りに加工すると、きっちり現場では納まり、その図面展開の技術に感心するばかりです。



by shoson | 2010-10-11 14:22 | 工事 | Comments(0)

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c0209909_6571731.jpg野口棟梁はステルス襖を格納庫へと導く敷居と鴨居を刻み終わられたようです。
どちらも真ん中辺からミゾが無くなり、襖が横いざりする大きな凹みになり、敷すべりの3㎜分の調整が大変そうでした。

c0209909_6572587.jpgこの敷居は大広間と廊下の壁の中で接合されます。
壁の真ん中という狭い中での接合ですが、スムーズな襖の動きのために細心の微調整が施されていました。

c0209909_6573132.jpg見事、ドッキング!

c0209909_6574425.jpg大広間から廊下を渡り格納庫まで10m、一直線の襖敷居が出来上がりました。

c0209909_6575647.jpg鴨居も同じように壁の中でドッキングして格納庫まで延びてきました。
格納庫は襖を一時置くだけのスペースですが、桧で作られ3箇所に扉が付くという見場の良い入れ物が作ってもらえるようです。

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by shoson | 2010-09-23 16:55 | アイデア | Comments(0)

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c0209909_022633.jpg玄関ホールの床の間、作り付け額縁にとお願いしてありましたが、工事も順調に進み施工図を書かなければならない時期に来たようです。
住職的には簡単で施工費のかからないよう、紙芝居舞台の枠を巨大化したものにキャスターを付けるくらいに考えていましたが。
監督さんは7本のフラッターレールの敷きと、天場には鴨居のように7本のミゾを付けた収納庫を考えていてもらえるようです。

c0209909_66615.jpg板戸のように一枚一枚の絵を加工し、収納しておけるように考えてもらっているようです。
アトリエのあった岐阜市岩崎の道場へは建具屋さんも同行し、一枚一枚ミリ単位で採寸し、建具作りでの準備に入ってもらえました。
7枚の150号(227㎝×182㎝)の絵が、電車の操車場のようにして床の間の裏に保管、このアイデア想像しただけで楽しくなります。

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by shoson | 2010-09-19 13:20 | アイデア | Comments(0)

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c0209909_22171280.jpg昨日は大広間のステルス襖が立てられる鴨居が取り付けられ、逆さジャッキの準備が進みましたが、今日はいよいよ取り付け作業です。
吊束(つりずか)にはホゾにボルトが通る縦穴が開けられ、横穴にはボルトを受けるネジ金具も装着されました。

桧の吊束は心材ですが節もなくとても綺麗です、鴨居を引っ張り上げる実用ですが、大広間を飾るアクセントでもあるからです。

c0209909_22171928.jpg吊束の細工は終了、準備万端で違いアリ桟で鴨居をガッチリホールドします。

こうした仕口によって、見えるところには一本も釘やビスを使わず、しかも後付けで重力に負けない揚力を保ち続けるのです。

c0209909_22172641.jpgアリ桟の中を少しずつ、添え木を当て金づちで叩きながら移動させ、梁に空けたホゾ穴にピッタシ納まりました。
横穴のネジ金具を2階からのボルトがカミ合うように微調整され、おもむろに携帯電話を出して電話の様子・・・

c0209909_22173364.jpg2階では山田監督が右手に1m以上有るボルト、左手に携帯電話を持ち床に這いつくばって何やらひそひそ話です。
どうも、1階で作業中の野口棟梁とホゾ穴・横穴・金具・梁が一直線になるよう、穴を覗きながら携帯電話で細部の打合せのようでした。

c0209909_22174056.jpg穴を覗かせてもらうと、なるほど1m先のホゾ穴がまっすぐ確認出来ました。

まるで、惑星直列のようで、たいしたものです。

c0209909_22174757.jpgすべての穴が真っ直ぐ揃ったところで、ボルトを差込ネジ金具に締め込んでいきます。

c0209909_22265850.jpg1階では棟梁が吊束の横穴を覗きながら、ボルトとネジ金具ナット部分に塩梅よく合わさっていくところを山田監督に実況中継されていました。

c0209909_2227649.jpgボルトは横穴を突っ切り、吊束のホゾが梁と2cmゆとりを持ったところで完成。
これで将来、4間の鴨居が下がって、ステルス襖の動きが鈍ったときは、2階からトルクレンチでクリクリとボルトを回せば問題解決するでしょう。

下がってもジャッキUpでなく2階から引っ張り上げる逆ジャッキ、正尊寺庫裡自慢の大広間、襖が消える不思議な鴨居、将来の保険付で完成しました。

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by shoson | 2010-09-16 16:15 | アイデア | Comments(0)

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c0209909_18181883.jpg大広間の真ん中に部屋を仕切る4間通しの敷居と鴨居が取り付けられました。
ミゾは3本彫られ、各ミゾに2枚の襖が立つ予定です。

c0209909_1818264.jpg5日前から8mを越える長尺の桧を加工し始めて、やっと取り付け第一段階を迎えた感じです。

古い庫裡では襖をはずしたり立てたりが大変でした、車のジャッキを持ってきて角材を噛ませ押し上げて作業することも有りました。
新しい庫裡ではそんな事が無いように、仕組みを考えていました。


c0209909_18183367.jpg鴨居の上の45㎝大断面の梁を見ると、2箇所に吊束(つりずか)のホゾ穴が開いていました。
しかも、その穴の真ん中にドリルで開けた穴らしきものが見えたので、棟梁に尋ねると、ご院さんからの依頼である鴨居高を微調整するボルトの穴であると説明を受けました。

c0209909_18184090.jpgその話を聞いて、即座に2階へ上がりステルス襖の立つ辺りの床を見ると穴が開いていました。
7mを越える鴨居、重力で年数が経てばだんだんと下がってくることでしょう。せっかくのステルス襖が鴨居が下がって動きが鈍っては意味ありません。
そんな時、2階からボルトを回し微調整、いつまでもスムーズに動くようにとのアイデアです。

c0209909_181847100.jpg一つは物置部屋のフローリングにしっかり空いています。
覗くとちゃんと1階が見えています、50cm以上の穴ですがうまく開くものだと感心しました。

ここには、点検口のような金具蓋を付けて仕上げてもらいます。

c0209909_18185759.jpgもう1個は和室真ん中の部屋、畳が敷かれ隠れてしまいます。

微調整の時は畳を二枚はがしての作業になりますが、鴨居のミゾを彫ったり、襖を削ったりするよりはずっと簡単です。


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鴨居の上部にはアリ桟が彫られています。

c0209909_1819114.jpg吊束の下場はアリ桟用のホゾが作られ、これで鴨居と吊束はガッチリ合体します。

c0209909_1819186.jpg2階から下がったボルトを受け止める金具が埋め込まれる予定です。
既製品の鴨居上昇金具があるそうですが、話では5mmピッチで一度上げると下がらない仕組みだとか、住職は細かくコントロールしたい性分なので、こうした面倒くさい仕組みをお願いしました。


by shoson | 2010-09-15 16:15 | 工事 | Comments(0)

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c0209909_7317.jpg庫裡の大広間は4間×6間半の52畳あります。
その真ん中には襖が建ち、24畳と28畳に分けることも出来ます。
その襖が簡単に大広間から姿が消せるようにと、北側には襖が通過する隙間が作ってあります。

正尊寺ではこれを
ステルス襖と呼ぶことになっています。

この写真は、廊下からその隙間越しに大広間を眺めたものです。

棟梁は長さ8m20cmの長尺敷居を運び込み、そろそろこのステルス襖の取り合い準備に掛かられました。
巾4間、6枚の襖がシューっと通り抜けていく、自慢の敷居を宜しくお願いします。

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c0209909_731629.jpg1階部分の背が高いので、2階の廊下窓はけっこひくめに着いています、慌て者が落っこちないように手すりを付けてもらうことになりました。

藤坂お大工さんが電子ルーターを使い、落下防止手すりを加工です。


c0209909_732449.jpg丸い手すり棒をガッチリ箱の中に閉じこめ、形を整えて見場の良いつっかい棒が出来ました。
金具を使って止めるのかと思っていましたが、化粧部分にネジや釘がみえないようにとの心配りの技でした。



c0209909_733134.jpg夕方には足場屋さんが玄関吹抜に足場を設置に来られました。
高さ10mの吹抜、安全第一で天井を造作するにはキッチリ足場を建てての仕事になります。
山田監督は付きっきりでお大工さんが作業しやすい足場の配置を指示してみえました。

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by shoson | 2010-09-10 14:00 | 工事 | Comments(0)

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c0209909_2347061.jpg1ヶ月前に運び込まれた旧庫裏の鴨居の加工が始まりました。
2階吹抜横の棚は奥行き45㎝あり、35㎝の鴨居1本では足りず、木柄の違う松材をどう合わせるか重たい材料をあっち向けたりこっち向けたり、松田お大工さん思案の様子でした。

c0209909_23335243.jpg木目が一番合うつなぎ方を決めたら、10㎝巾で一気に丸鋸が入れられ、表裏から切られて細い継ぎ足し分ができあがりました。

c0209909_6483971.jpg接がれる面には双方に溝が掘られ、角材を噛ませズレが生じないように加工されます。

c0209909_2334614.jpg棚のしたには地袋ができるので、戸の桟も2本彫られました。
今ははこうした電動の溝掘りマシーンで簡単に真っすぐ、しかも同じ深さのミゾがアッという間にできますが、これを手作業ですると・・・・考えただけで手間がかかりそうです。
今回使っている鴨居にも障子を立てるミゾが付いていましたが、110年前をふと考え、気の遠くなる作業に思いを馳ました。

c0209909_23341364.jpg溝が掘られると、設置現場の採寸が何度も確認され、長さ1間半270㎝を木柄のもっとも良いところで截断されました。
腐りと木喰虫の跡はうまく切り落とされ、木目の綺麗な地松の厚板ができあがりました。

c0209909_23342034.jpgこの材料を使うにあたり、鴨居上場を表にして欲しいとお願いしたので、天井を支える間柱のホゾが表に出てきます。
お大工さんは切り落とした端材の木目の似た部分を探し、見た目に分からない用に穴埋めする予定のようでしたが、あえてホゾ穴と分かるよう樹心の年輪を横に切った物を使ってもらうことにしました。

c0209909_2334264.jpgまるで芯持ち突くが刺さったまま解体して再利用されたような感じになりました。
しかも芯の中心がサンセットのように半分だけで、日滅する世界から再生を遂げたこの古材を利用する意味付けもできそうです。

c0209909_0372719.jpg2枚の鴨居が四角い心棒でガッチリ組み合わさり、結合されました。

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c0209909_0382290.jpg柱に溝が掘られ、古材の板が据えられイイ感じの棚ができあがりました。


by shoson | 2010-08-16 11:32 | 工事 | Comments(0)