報恩講おみがき
お寺の仏具は全て手作りで差込の形がそれぞれ違います、あらかじめ分解しておくことが部品の紛失や傷みを与ええないコツです。
朝8時、婦人会の皆様が集まり、おみがきが賑やかに始まりました。
今年も40名ばかりの方によって、おみがきとお華束(けそく)の餅づくり人海戦術で行ってもらえました。
おかげで1時間ちょっとで全ての仏具がピカピカになりました。
お華束づくりは米粉との戦いです、作業場は粉だらけになるので、作業シートを全面敷き後の掃除が楽にできるよう段取りが肝心です。
この道50年のベテランY川おばちゃん、米粉のと餅米の量をキッチリ計られます。
米粉をお湯で練りボール状のお団子をいくつも作ります。
セイロの餅米の上に、その米粉団子を乗っけて、蒸しタオルに来るんで蒸し上げます。
米粉と餅米のコラボ、粉を団子にすることでただの餅ではない、お華束独特の見栄えと食感ができるそうです。
蒸し上がったら、餅つきマシーンに移し電動で搗きげます。
餅つき機の中では何本かのシャモジでつつかれ、粘りと腰のあるお餅へと進化していきます。
イイ粘り気がでてきたら、米粉を敷いた型抜き台に広げられます。
マシーンが快調な時、餅はツルッと台の上に一気に抜け落ち、米粉の煙幕が張られたような、粉じん舞い上がる厨房となります。
型抜き台に広げられた伸し餅は、人海戦術で手当たり次第型抜きが始まります。
ご婦人方、軍手をはめて、水道塩ビ継手で作った特製型抜き器で、キツツキのような作業が続きます。
いろいろ試行錯誤しましたが、正尊寺お華束にはこのサイズがピッタリ。
しかもアイテムがホームセンタで揃い、易くて簡単に補充できる優れものです。
ご婦人方の作業、お台所の智恵です、抜型に餅がへばり付くようになったら、大根輪切りにした「ロージンバッグ」を手元においての効率作業です。
型抜きされた種は、9mmの枠が付いた形成版に綺麗に並べられていきます。
この板を重ね一晩寝かすと、厚みが一定のお華束玉の完成です。
おみがき開始から4時間ばかり、作業を終え賑やかに歓談しながらの昼食、味ご飯がよく売れました。
本日ご奉仕の皆様ありがというございました。
☆去年のおみがきBLOG
by shoson | 2013-01-11 12:00 | 行事 | Comments(0)