
5月30日本堂縁のワックス掛けを依頼した門徒の業者さんが、機材を持って縁側に上がってこられました。
プロ使用の機器、表面剥離清掃作業、2人の職人さんで、あっという間に進んでいきました。

さすがに老舗のビルメンテナンス専門会社の
ブルーアイランド、作業は半日、縁は鏡のようにピカピカになりました。

正面の縁は雨や雪による痛みが少なく、綺麗に仕上がりましたが、向拝の階段はマダラに変色し手強そうです。
門徒の青山社長さんも現場を見ながら思案です。

サンダーでケヤキ材本体まで削り、下地処理からすれば、元通りの階段になると言われ、至急見積ってもらうことになりました。
6月2日の総代会に見積書が間に合い、総代さんからも承諾が得られ、向拝階段リフレッシュ工事となりました。

6月14日 作業初日日曜日にかかわらず青山社長さん自ら、生地を傷めずより良い作業工程をテストです。
板に残ったワックスと痛み具合に合わせ、40番・60番・80番と使い分けながら研磨剥離されるらしいです。

サンダー用のペーパーが山積みです。
40番荒目から240番仕上げ用まで、こんなに必要かと思うほど準備してありました。

社長さんの納得いく行程を職人さんに伝授して、作業が開始されました。

社長さんと職人さん2名、サンダーの機械音だけが一日中境内に響き渡っていました。

夕方6時、第1日目の作業終了です。
上から4段目まで粗研磨終了、1段残りましたが、養生マスカーを貼って撤収です。
6月15日 作業2日目今日は青山社長さん気合入っています。
職人さんを増強し5人体制で、粗研磨と120番ペーパーで仲仕上までする予定だそうです。

木地に染み込んだ雨の痕、がなかなか手強いようです。
社長さんが師匠と仰ぐ木地クリーニング屋さんを呼んで、洗剤・薬剤、希釈度を現場で研究です。

いろいろ試し、この洗剤の希釈度を決め染み抜きとなりました。
木地肌の色を抜かず、黒ずみだけ綺麗に無くなりました。
さすが達人の技はスゴイです。

午後6時、研磨の粉を掃除機で吸い取り、2日目の作業終了です。
見事に新品のようなケヤキ無垢板階段が復活しました。
6月16日 作業3日目今日は青山社長さんと職人さん2名、まずは水拭きから作業開始です。
バケツの水の状態まで社長さんは細かく指図、素人の雑巾掛けとは違っています。

水拭きの雑巾も只物ではありません、マイクロファイバーのクロス惜しげも無く次々と新品をおろし、拭き上げられます。

ワックス仕上げの前に、水性ウレタンで下処理です。
この塗料も色々試しながらの塗装となっていました。

ハケも下塗り、仕上げ用と新しい物が準備されていました。
カーマホームセンターの袋に入っていたので、尋ねると・・・
ビバホームの方が職人用の品揃えが良いが、店員の知識が・・・・とのことでした。

下塗りは結構大胆です。
サンダーの仕上げをあえて120番で止めて、ウレタンワックスを木地に染み込ませるためであったそうです。

下塗りをして3時間半、職人さん再び姿を現し、240番手の仕上げペーパで塗ったワックスを削ぎ落とし下地を作ります。
階段の蹴込みが有るので、2種類のサンダーを使っての作業です。

ペーパーにワックスが付き熱で目玉ができます。
ワックス塊の目玉がいくつか出来るとすぐ研磨不能に、ペーパーの取り替えは頻繁です。
この状況を見ながら、大量に持ち込まれたペーパーの意味が分かりました。

ペーパ研磨の仕上げが終わると、再度同じウレタン系ワックスを塗ります。
今度は下地の仕上げ、ハケも上塗り用で薄く均一丁寧な塗り方でした。

午後6時をまわった頃作業終了、今日は階段全面にビニールシートをかけ完全養生して作業終了のようでした。
お天気は雨模様でしたが、降り込むような雨にはならず助かりました。
6月17日 作業4日目今日は快晴、社長さんと職人さん3名、朝からまた中塗りのワックスをサンダーで研磨です。
ムラ塗りになった所には目印テープが貼られ、特に念入りです。

研磨粉は水拭きされ、いよいよ仕上げのワックス掛けです。
二人一組で丁寧に、時間をおいて二度塗りされました。

仕上げのワックスは
ブルーアイランド社の商標が付いた、体育館のフロアーなどに使用する、ノンスリップの光沢仕上げワックスです。
水濡れにも強く、一年間位は雨にも負けず頑張ってくれます。

午前中に本日の作業終了、25年前大改修した当時の階段に戻りました。
19日真宗講座には多くの参詣者をこの美しい階段が迎えてくれます。
ブルーアイランドの皆様ありがとうございました。